登録日の古い日付順で表示しています。
常照皇寺、臨済宗天龍寺派の皇室ゆかりのお寺です。
天然記念物に指定された九重桜、御車返桜が有名です。
また、近くの福徳寺、魚ヶ渕のつり橋、百年桜ももお奨めです。
近年、トンネルができ、峠越えがなくなり、市内からも近くなりました。
モネの睡蓮を彷彿させます。
午後からは花は閉じますので、出来るだけ午前中に見に行って下さい。
水戸の黄門さんが発案された「つくばい」です。
龍安寺方丈の裏にある知足の蹲はレプリカ。
先日機会があって蔵六の茶室前庭にある本物の写真を撮りました。
ご興味ある方は、売店のおばさんにそっと頼んでみてください。勿論、お布施持参です。
全く同じに見えますが・・・・(笑)
こちらがレプリカ。
ところで明日22日は夏至。祇園囃子の音が聞こえてくる季節もまもなくです。
今日はスイスからのゲストでした。
観光客が少ないお寺がご所望でした。
嵐山の竹林は人気が有りますが早朝でしたので、人もまばらでした。
朝夕は住民の散歩コースです。鶯の鳴き声も楽しめます。
写真の苔の庭は「龍源院」の龍吟庭ですが、禅では龍吟虎嘯(りょうぎんこしょう)は悟りを意味します。
是非、この庭で悟りを開いてください。
アメリカから入洛されたゲストのお子さんたちです。
好きな阿羅漢のポーズをして貰いました。
ここは外人さんに人気がありますね!
ちなみに「阿羅漢」(アラカン・ラカン)さまは、悟りを得て人々の尊敬と供養を受ける資格を備えた仏様です。(合掌)
ルイジアナからのゲスト。
京都の気候は米国南部のルイジアナとよく似てるそうです。
この蒸し暑さは全然平気の様子でした。
却って小生がへばりそうでした。
日本人のお客様同伴のドイツからのゲスト。
今回が初めての京都観光とのこと。
巽橋前が「祇園のお稲荷さん」の辰巳大明神。
でも、狐さまではなく「狸さま」。
巽橋に 住んでいた狸が、橋を渡る人を化かしては白川の中を歩かせていた事に困った人々が、この狸を祀る小さな祠を立てたところ、いたずらが収まったと伝わります。
舞妓、芸妓さんが芸の上達を願いお参りする場所。失礼ながらも伊の映画監督(アカデミー賞受賞者)もご案内したことがあります。(笑)
カナダからのゲスト。三日連続のツアーです。
天龍寺の曹源池庭園と金閣寺の樹齢6百年の船の形をした陸舟の松。
松の造形は大きな盆栽です。盆栽や箱庭に興味を持つ外国の方も多いようです。
さて、明日も梅雨の晴れ間、良いツアーになりそうです。
引き続きカナダからのゲスト。
二条城、清水寺、月桂冠大倉記念館、伏見稲荷大社と有名処のご案内です。
酒造りの過程も勉強しておいて良かったです。
最近、欧米でも日本食ブームとの関係で日本酒、大吟醸が人気。そこで本物の日本米を使用したMade in Japanの日本酒ブランドが定義されました。
これでTPPでのお米問題も少しは活路が見出せませんかね。
カナダからのゲスト3日目。
今日は京都御所、高桐院、大仙院、銀閣寺、金地院を回りました。
あいにく大徳寺塔頭の大仙院と南禅寺塔頭の金地院の特別拝観は写真禁止でしたが、金地院の鶴八窓席茶室の襖絵長谷川等伯筆「猿猴捉月図」はいつ見ても感動です。
大徳寺塔頭の高桐院のお庭、独占しました。
米ニューヨーク郊外からのグスト。
今回は時間の制約で、金閣寺、龍安寺、仁和寺と愛宕念仏寺の旅巡り。
日本情緒がある嵯峨鳥居本の近辺も大変喜ばれました。
私のお勧めは静かな場所。私のチョイス、喜んで頂けたと思います。
ニューヨーク郊外からのゲスト。
お子さんの希望でポプラーな「伏見稲荷大社、二条城、金閣寺」巡り。
奥様は日系の方、つい日本語でのご案内になりそうでした。
イタリアからのゲスト。
別れ際、今迄でに最高のガイドと言って頂き、安堵。
ガイド経験はそれなりのキャリアですが、時には大変気を使うツアーもたまにはあります。でも、常に「一期一会」です。
今日は勉強のため下見に訪づれました。
皇室の子弟が入寺する「門跡寺院」、確かに風格のあるお寺です。
日本三不動の一つ「青不動明王」(国宝)や豊臣秀吉寄進の「一文字型蹲」(つくばい)など貴重な文化財も保有しています。
「青不動明王」は、2014年秋の将軍塚青龍殿洛慶の際に2度目のご開帳。その前が2009年秋、リーマンショック後に創建以来初めてご開帳、信仰上も美術史上も至高の仏教絵画です。
池泉回遊式庭園を歩くと「ご自由にお撞きください」との案内板に誘われ、ひとつ撞かせていただきました。梵鐘の音は心が洗われます。(合掌)
アメリカからのゲスト。
最初の希望は竹林と有名処、それに京都のお土産の定番、「生八つ橋」のお店。
苔の綺麗な祇王寺とこちらも定番コースの金閣・銀閣寺。
外国の方にも、銀閣寺は人気スポット。
アメリカからのゲスト2日目。
今日は東方面を回りました。
その一つ、「新熊野(いまくまの)神社」。
ここの大樟(おおくすのき)は東大路通りに面し、大きな枝を一杯に広げています。
今から840年ほど前に、後白河法皇が自らお手植えされたものとか。 和歌山県の熊野から移植されたもので、京都市指定天然記念物に指定。
アメリカからのご夫妻1日目。
本日の観光は清水寺とお買い物。明日はお茶屋さんで芸者遊びの予定。
京の旦那衆も顔負けの大人の旅行です。
清音羽の滝の行者が満願成就のお礼に収めたとも云われる弁慶の鉄製の錫杖(しゃくじょう)と下駄では、弁慶の力にあやかろうという観光客で普段は賑わっています。
清水さんには、他にも不思議が多くあります。ご探索ください。今日は夏日でした。
アメリカからのゲスト2日目。
午前中は祇王寺など嵐山・嵯峨野巡り、午後には京都で一番古い包丁屋さん、現当主で24代を数える「重春」プロ用にて包丁を購入。
創業は鎌倉時代、800年以上前です。
千年以上の歴史がある老舗もあります。一方、お得意様になるにも、最低3代、百年以上のお付き合いが必要なようです。
ちなみに弊社では2回目のご利用からお得意さま、3回目からはVIP対応です。(笑)
香港からのゲスト。
今日はタクシードライバーでは無く通訳ガイドのお仕事。
長年ご利用頂いている会社からのご依頼。
いつもと違い、またこれも楽しいですね!
定番の清水寺、金閣寺の観光でした。お食事は東山を借景に、南禅寺景勝の閑静な疏水べりにたたずむ料亭「南禅寺ギンモンド」。
奈良市の依水園(いすいえん)。池泉回遊式日本庭園。国の名勝指定。
前園と後園があり、正に”Japanese garden”。前園は江戸時代、後園明治時代に作庭されました。
奈良観光でのお奨めの場所の一つです。東大寺の拝観の際には、是非、訪づれてください。
「赤いコーヒーポット」のマークの”イノダコーヒ”。昭和15年創業のそれなりに歴史あるコーヒー専門チェーン店。京都では、多分知らない人がいないほどの有名店。
天気の良い日には外でお食事も楽しめます。
社名も「コーヒー」ではなく、「コーヒ」で止めるところが、レトロ感があります。
堺筋三条にある町家が本店。
祇園散策には最高ロケイションの「白梅旅館」。
江戸時代末期、新撰組がまだ洛中を駆け回っていた頃、「大柳」という屋号の元お茶屋。
昭和24年頃に先代の大女将が、お茶屋から料理旅館へと転業され現在姿とに至ります。
屋号「白梅」は、現在もある古木にちなみ名付けられたもので、今もなお新春の頃、可憐に咲き誇っています。
「かにかくに 祇園はこひし寝(ぬ)るときも 枕のしたを水のながるる」で有名な歌人吉井勇もお気に入りの茶屋で、川沿いのお部屋「梅ヶ香の間」にお軸を贈られ、今もなお大切に残されています。
茶道は抹茶をたてるだけではなく、和菓子、茶道具や茶室、また禅宗とも深い関わりのある文化。茶道を通して礼儀作法や精神性を学ぶことができる修行のひとつです。
茶会は一生に一度のものと心得て、主客ともに誠意を尽くす、一期一会の縁(えにし)を大切にする「おもてなし」の世界。
茶道のメッカ、堀川寺之内、表千家、裏千家の茶坊主の敷居はやや高いかもしれませんが、祇園や高台寺界隈にある観光茶室、気軽に体験して見てはいかがでしょう。
ご案内差し上げます。
京の代表的なお庭には、池を配した「池泉(ちせん)庭園」、禅寺の白石を敷き詰めた「枯山水」、苔を敷き詰め「苔庭」などがあります。
代表的な苔のお庭です。
・ 西芳寺(さいほうじ)(=苔寺)
・ 祇王寺(ぎおうじ)
・ 野宮神社のじゅうたん苔
・ 銀閣寺(東山慈照寺)
・ 東福寺方丈(小市松模様の庭園)、光明院「虹の苔寺」
6月の梅雨、秋の長雨が明けた頃のお庭は緑が映えます。
苔テラリウムづくりもとても楽しく心も落ち着きますが、京の苔のお庭を前に静かに座して空になることもいいものです。
渡月橋を渡って、右手にある岩田山には、モンキーパークがあります。
自然の中に猿(日本猿)が遊ぶ中に、観察小屋を作ったような環境です。
のびのびしたお猿さんたちの生態を観察することができます。
なお、嵐山公園界隈では、朝晩など野生のお猿さんもたまに出没、ご注意ください。
この春にオープンした嵐山散策コースの途中にある屈指の和風宿。「シェラトン」など日本でもなじみのある米国経営の旧「嵐亭」の跡地に佇む京でも有数の高級ホテル「翠嵐」。
春のサクラ、秋の紅葉には最高のロケーションです。
ところで京の3大老舗旅館は大相撲で例えるなら横綱級の風格、おもてなしも「別格」の世界です。
<俵屋旅館>
創業300余年の京でも最も古い老舗、Applle創設者Steve Jobsや米大統領などのVIPも利用。
<柊屋(ひいらぎや)旅館>
創業200年の玄関に掲げられた「来者如帰((らいしゃにょき):来る者帰るが如し」、お客さまがご自宅に帰ったがごとく寛いで頂けるおもてなし」したいという願いが込められています。川端康成の定宿。
<炭屋旅館>
大正時代創業の京では新参ですが、茶の湯の宿として知られ、風情あふれる数寄屋造りの建物。
一生に一度、普段着姿で利用たいものですが、まだまだ修行が足りません。
瀬戸内寂聴寂庵。
ここを拠点に青空説法(天台寺説法)として、法話を行っています。
仏教は未来の人の幸せを願い生きる修行。そのために出会う人とのどんな出逢いもご縁。いつも笑顔が人を幸せにしてくれます。そして、生かされている生命に感謝と畏敬の念を持ち続け、一生懸命、切に生きることを説教して頂けます。
なお、法話聴講は最低でも一ヶ月前からのご予約となります。
まもなく、お彼岸、ご先祖さまに感謝です。お墓の前では何を語ろうか。
"Do not stand at my grave and weep"(笑)
1階フロアでは華やかな「きものショー」(約15分)を定期的に披露。
お土産コーナーでは、金らんテーブルランナーなどがお土産に人気。会館のお隣にも西陣織金らん専門店もあります。
「金襴(らん)」は金糸を贅沢に使用した豪華な織物を思い浮かべるかもしれません。
でも、西陣では金糸を使わない「無金物(むきんもの)」と呼ばれる織物も含めて「金襴」と称します。「わびさびを出した織物」が西陣織の金襴の特徴。
西陣界隈は機織りの音が響く京の下町情緒と多くの京のミステリーを体感できます。
また、茶坊主(三千家・禅宗大徳寺)の世界の観光もお奨めいたします。
・ 西陣会館下の陰陽師「晴明神社/一条戻り橋」
・ あの世の判事さま「千本ゑんま堂(引接寺)」
・ 大工道具で病を根絶する「石像寺(くぎぬき地蔵)」
・ 真言密教の摩訶不思議な「雨宝院」(西陣聖天)
・ 天明の大火で焼失を免れ「不焼寺」という異名を持つ「本隆寺」、土塀も京都そのもの
・ 西陣織屋建を活かした織成館前の「禿童石」と呼ばれる不思議な石を祭る「岩上神社」
・ 「源氏物語」紫式部・小野篁(おののたかむら)墓所
・ 京の町を一望できる「建勲神社」と「船岡山」、いまだ西陣の子達に怖れられる山名宗全「邸跡」
・ 源義経が奥州平泉に赴くに際に祈願出立したと云われる「首途(かどで)八幡宮」
・ 京の花街「上七軒」近くの「千本釈迦堂(大報恩寺)」 などなど ・ ・ ・
約4~5時間程度の観光コースです。
トルコの南の地中海に浮かぶキプロス島からのギリシャ系のゲスト。
京都の人でも「引接寺」(いんじょうじ) と言われてわかる人は少ないかもしれません。
平安期の貴族で文人の小野篁(おののたかむら)(802~852)が開基したと云われる「千本えんま堂」。
小野篁卿はあの世とこの世を行き来し、昼は宮中、夜は閻魔之廟に仕えたいう伝説の御仁。
ご本尊の閻魔法王、大迫力の木製えんま様像を含め、摩訶不思議満載のお寺です。
トルコの南の地中海に浮かぶキプロス島からのゲスト、二日目。
京都案内に続き、奈良公園、大阪城、ミナミ道頓堀。
道頓堀に架かる戎橋(えびすばし)の脇にあるシンボル・グリコ看板は省エネ」LED照明使用の6代目、今年で設置80年。たかが看板ですが戦後70年と比較しても歴史を感じます。
戦後の高度成長期に育った日本の子供たちは、グリコや森永、明治などのお菓子メーカの景品に夢中でした。懐かしの「おまけ」に出会うため、江崎記念館(大阪塚本)へも訪づれてみてはいかがでしょう。
京都ならではの仏の前で来世まで連れ添う夫婦であることを誓う結婚の儀。
日本人は宗教や信仰の多様性、柔軟性を富む民族。命を受けると神社で健康と成長を祈願、、結婚式は同じく神式やキリスト教会、そして極楽浄土への導きは仏さまに託すのが、一般的なスタイルでしょう。お城、二条城での結婚式もありますね。
お寺の庭園を眺めながら「般若心経」を唱え、お数珠を交換し永久を誓う仏前結婚。
新婦の綿帽子姿が古風で素敵です。披露宴のお食事は精進料理でしょうか。
I wish you a life-long happiness!
信楽の里郊外にあるミホミュージアム。「トンネルを抜けるとそこは桃源郷」だったという言葉に相応しい博物館。建物は周囲の自然環境に配慮し建築の大半を地中にある自然を可能な限り残した設計。
コレクションは、シルクロードをコンセプトにした幅広い地域と時代に渡る優品。
滋賀信楽の里の紅葉が色づき始めました。
西賀茂にある正伝寺。臨済宗南禅寺派の禅寺。鎌倉時代に東巌慧安(とうがんえあん)禅師が開基。
方丈前には、白砂敷平庭に7・5・3調に植えられた皐月(さつき)、奥に見える比叡山を借景にした庭園は、小堀遠州作で「獅子の児渡し」と命名。
5月連休には花との共演を楽しめます。
また、ここまで来たら近くの洋菓子店パティスリー菓欒(からん)の 西賀茂 チーズ はお奨め。
妙心寺退蔵院「余香苑」の入り口にある栗の木(なぐり*)の門をくぐると、正面に1本の枝垂れ桜の大木があります。
この桜、数年前のJR東海の「そうだ京都行こう」で、このお寺のポスターの顔となりました。
キャンペーンビデオの撮影で、上空から見たところハート型の姿であることがわかったそうです。
桜の左側が白砂の「陽の庭」、右側が黒砂の「陰の庭」。
私たちは「陰・陽」「善・悪」「損・得」「富・貧」などと物事を二元的、相対的にとらえる傾向があります。
自分の立ち位置を確認して安心したりと無意識に使います。しかし、このことが迷いの本質で、そのどちらかを選り好みすることによって、この迷いは一層深くなると「禅」では教えています。
「白隠禅師坐禅和讃」のお経の中にもこんなフレーズがあります。
衆生 本來佛なり
水と氷のごとくにて 水をはなれて氷なく
たとへば水の中に居て 渇(かつ)を叫ぶがごとくなり
長者の家の子となりて 貧里に迷ふに異ならず
さて、般若心経を唱えてから座禅や写経でもして、煩悩を開放しましょうか。(合掌)
*「なぐり(名栗)」
釿(ちょうな)という鎌のよな道具で削る技法で、京都でもこれができる職人は数える人しかいないそうです。京北町「原田銘木」さんもそのおひとり、後継者もおり一安心です。栗の木は寝かすこと10年余り、それでも暴れのある扱いにくい木ですが、水の腐食に強いため、京町家の格子戸、神社仏閣の軒下や数寄屋造りには欠かせない材です。
銀閣寺方丈前にある銀沙灘(ぎんしゃだん)。白川砂を高さは66cmまで盛り上げて造られており、月の光を反射させる役目があります。
乱れのない線、模様、いつ見ても気持ちいいです。
毎朝の作業の賜物ですが、それでも意識をすると線が乱れ、無の境地ではくと、きれいな線がでるそうです。
今年の紅葉も色づきはじめてきました(11/6)。
ところで、先日、「枯山水」というボードゲームがNHK「おはよう日本」の中で紹介されていました。ゲームの内容は良くわかりませんでしたが、禅僧になった気持ちで「美しく洗練された枯山水庭園を造ること」を目指す修行のような遊び、きっと良い“徳”がつめるかもしれません。
箱庭や苔球、癒しの世界に人気がありますね。その代表格が京都や奈良観光でしょうか。
フィリピンからのゲスト。初日は京都、二日目は 奈良と古都を満喫したツアーでした。
1日目:竹林、祇王寺、愛宕念仏寺、仁和寺、金閣寺、大徳寺高桐院。
2日目:東大寺、依水園、奈良豆比子神社、帰路に伏見稲荷。
奈良の豆比古神社には楠の巨樹があります。樹齢約1200年と云うことで、都が京都に移った頃に芽吹いたことになりますね。幹には大きな祠があります。
仁和寺の広い境内でお嬢さま二人が大ジャンプ。二人のシャイなところがとても印象に残りました。
清滝川に沿った高雄・槇尾(まきのお)・栂尾(とがのお)の「京都三尾(さんび)」。
・ 【春】 桜、山つつじ、新緑
・ 【夏】 蛍、避暑
・ 【秋] 紅葉
・ 【冬] 雪景色
硯石亭の紅葉の天ぷら。
硯石(すずりいし*)という弘法さんゆかりの石の前にある茶店。
衣は砂糖やゴマが加わり、ほんのりと甘く、香ばしい香り。お菓子に近い天ぷら。
利益率の高い天ぷらですが、歴史は千年以上前の代物です。
また、「もみじ餅」も名物です。
* 硯石
遣唐使の留学僧として帰国後、空海が高雄山寺(現、神護寺)で修行中、嵯峨天皇は空海に「金剛定寺」の門額の書を依頼、勅使を派遣した。その時、清滝川は増水、勅使が川を渡ることができなかったため、空海は石を硯石として空に向かって書した。墨は飛び散って、はるか向こうの金剛定寺の門額に文字が表れたとい云う。
今回は写真を撮りに京都に来られました久しぶりの日本のゲスト。
大覚寺嵯峨御流生花、嵯峨鳥居本、広沢の池、仁和寺、等持院などを巡りました。
2015年秋の紅葉も盛りになりました。
ご夫妻のジャケットがまさに紅葉でした。
ランチは北山の閑静な住宅街に佇む「ルルソンキボア」。
京野菜をふんだんに取り入れたお手頃なフレンチ・ランチでした。
メキシコからのゲスト。紅葉ピークのこともあり多くのお客さまが入洛されていますが、本来の京都の姿、静寂な晩秋を満喫いただけたかと思います。
金剛院山号五位山宗派律宗。「蓮の寺」として有名ですが、紅葉も素晴らしいです。
十輪寺。「昔男」のフレーズで始まるへ平安初期の歌物語「伊勢物語」の主人公在原業平の晩年の隠棲地の寺、通称「なりひら寺」。
大徳寺山内で最古の塔頭、南派本庵の龍源院。コンパクトなお庭ですが、禅の教えを表現していている素晴らしいお庭と思います。
「京都賞」(稲盛財団主催)のプレゼンをされたゲスト。
仁和寺、龍安寺、金閣寺、大徳寺の高桐院、大仙院を巡りました。
お昼は「うどん都」(千本五辻西入る南側))の天ぷらうどん。親切なお店です。
また、近くには地元の方が手土産に利用する「五辻(いつつじ)の昆布」屋さん、お漬物の「近為(きんため)」、てんぷら屋さんで有名な「天き」、「天若(てんじゃく)」もあります。
ところで「京都賞」は、権威もスケールも大きい「ノーベル賞」にはかないませんが、その知名度も上がってきました。
歴史のある京都のファンが増えることは、とても嬉しいことです。
12月に入ってから小春日和の安定したお天気が続いています。
今が紅葉の見ごろですかね。観光のお客様も少なく、ゆったりと楽しめます。
東欧ポーランドからのゲスト。年末の静寂な大徳寺(高桐院、大仙院)、嵯峨野の竹林、祇王寺、愛宕念仏寺を巡りました。
新年をお迎えするため、お寺でもご本尊やお庭の手入れなどの大掃除に励んでおられました。
今年も日本や外国のゲストの方々に京都の古刹を中心に奈良や滋賀湖西・湖東など、その魅力をご案内させていただく機会に恵まれ、感謝の気持ちで満ちた一年でした。ありがとうございました。
来る年も皆さまのご健勝とご多幸を心からお祈り申し上げます。
それでは良いお年を!
Nobusanこと 永田 信明
追伸)
明日はいよいよ大晦日。京の街では心にも届く除夜の鐘が響きます。合掌
愛宕念仏寺でも「仏」「法」「僧」の文字が各鐘に刻まれた「三宝の鐘」の除夜の鐘が、一般参拝者の手によって突かれます。
明けましておめでとうございます。
皆様方のご健勝とご多幸をお祈り申し上げます。
本年もどうぞよろしくお願い致します。 Nobusan 永田 信明
左京区銀閣寺「ロバート・イェリンYakimono Gallery」と古物商を営なむロバートさんは、大学卒業後、1984年に英会話講師として来日、静岡に在住していたとのこと。
その間にも日本中の窯元を訪づれ専門知識を得ながら、陶芸に関する専門家として米国に向け執筆活動を行ってきました。
フロリダ在住の旅行代理店社長からロバートさんを紹介して頂きましたが、彼は造詣深い専門知識と素晴らしい審美眼を持っています。
焼き物を通じて、日本人の侘び・寂びの心や文化を理解しながら、日本の多様性の魅力を世界に発信しています。
ご参考)"Japan: Fascinating Diversity" 外務省. Retrieved March 12, 2012.
>> 英語Ver
2015年は本阿弥光悦が元和元年(1615)に家康から鷹峯の地を拝領した年から400年、弟子の尾形光琳の三百回忌の節目の年。「琳派」は本阿弥光悦と俵屋宗達を創始とし、尾形光琳・乾山の兄弟などがそれを発展させた技法。
尾形光琳ゆかりのお寺「妙顕寺」(裏千家のそのまた裏にある日蓮宗のお寺)では、光琳の命日6月2日に追善法要も実施されました。
今回は10年来のお客様のご依頼で「百人一首と琳派」を中心に巡りました。
一日目
「梅の宮大社、大覚寺、仁和寺、法金剛院、鳴滝(松尾芭蕉)と乾山の窯跡」。
2日目
「奈良室生寺、大野寺(弥勒菩薩の磨崖仏)、円成寺(運慶作の大日如来)」。
なかでも円成寺(えんじょうじ)は歴史が息づいた境内を独り占めに出来る束の間の幸せを感じられる古寺で、好きなお寺の一つです。
生きた時代が異なるにも関わらず、琳派という流れを受け継ぐ芸術。京都の自然美を的確に捉えているからこそ成せる業と云われています。
暖冬であまり底冷え感のない今年の京の冬ですが、雪景色は神秘です。
京の春と秋のために、京都人は盆地特有の蒸し暑い夏と底冷えする冬をじっと耐えていると云われます。
京都人の影の苦労は、「ジキルとハイド」の世界です。
寒中お見舞い申し上げます。 Nobusan 永田 信明
青蓮院門跡の飛地にある「青龍殿」(2014年10月落慶)の大舞台に特設されているガラスの茶室。
デザイナーの思いとは別に、どうみても落ちつかないですかね。
でも、満点の星空の下の茶会は別格かもしれません。
冬の恒例の美山の雪灯篭(2016年1月30日(土)~2月6日(土))
ボタン鍋なども楽しむことができます。最終日の夜は花火が打ち上げられます。
なお、ライトアップは2月末まで行われます。
日本の原風景をお楽しみください。 日本昔話の世界です。
奈良三条通りにある老舗「今西本店」の奈良漬け。
清酒粕のみで3年以上熟成させたもの。
甘くない黒い奈良漬け、一度御賞味ください。
釈尊が入滅される前に弟子に残した最後の教えだと云われています。「他者に頼らず、自己を拠りどころとし、法を拠りどころとして生き なさい」というもの。
仏滅後、5百年間は仏像は作られなかったと云われますが、法に加え、仏像を拝観することで安心安堵が得られるものです。
仁和寺の西隣にある真言宗御室派の別格本山、「五智山蓮華寺」(ごちざんれんげじ)には、五智如来像の5体と菩薩像の11体の石像が並びます。
木喰僧坦称上人作の五智如来像、左から「釈迦如来・阿弥陀如来・大日如来・宝生如来・薬師如来」の石仏像。
今年の夏はオリンピックイヤー、ブラジルリオデジャネイロ。多くの日系人が住む国。
今回はブラジル在住の日本の方からのご依頼でブラジルからのゲスト。
西本願寺、二条城、龍安寺、金閣寺、祇園、今熊野神社を巡りました。
日本の文化、歴史を堪能されたようです。
奈良ヤマトポークを使ったおいしいトンカツ店「ぽくぽく」。正式な店名は「ヤマトポークとカフェ 器の店 ぽくぽく」(奈良市“ならまち”エリア)。
サクサクホフホフ。とんかつソースではなく塩をつけて食べます。
昨今は、残念ながらブランドの食材に安心感があります。
これもグローバル化の影響。その昔、「地産地消」が基本でしたが、旅先でも地元の食材を地元の人も利用するお店がお奨めです。
空海が一夜で建立したとの伝えがある高さ約16mの日本一小さい五重塔(平安初期・国宝)。
京都ランドマークタワー、東寺(教王護国寺)五重塔の高さが55mほどですので、約1/3以下。
山林修行道場として、また、法相(ほっそう)、真言、天台の各宗兼学の寺院として独特の仏教文化を形成。
江戸元禄年間に真言宗として、高野山の女人禁制に対し、「女人高野」として多くの人に親しまれてきました。
初夏の「しゃくなげ」がお奨めです。
特定の経典を持たない禅宗。その教えは言葉や文字によらず、師の心から弟子の心へと、以心伝心で継承。坐禅を中心とした修行を通じ、日常生活の行いや振る舞いすべてが修行の一環として重視され、禅問答を通じた師と弟子の心の交流を経て、悟りの境地へと至る宗派。
―50年に一度の遠諱(遠忌)―
・臨済義玄禅師1150年 白隠禅師250年遠諱記念 禅ー心をかたちにー
・2016(平成28)年4月12日(火)~5月22日(日)
・京都国立博物館
禅宗の一つ臨済宗大本山妙心寺の塔頭、「退蔵院」所蔵の国宝・瓢鮎図(ひょうねんず)も展示されます。室町水墨画の先駆者・如拙(じょせつ)作。
表面がつるつるの瓢箪でぬるぬるしたなまず(「鮎」は「なまず」の古字)を捕まえるにはどうすればよいかという、およそ不可解な問いかけの絵。
<Answer>
・さて、どうしたものか・・・・・南無阿弥陀仏(合掌)
退蔵院・余香苑の入り口にある枝垂れ桜。2013年春の「そうだ京都に行こう(Let's go to Kyoto)」のキャンペーン対象となった桜。上空から見るとハート型。その後、枝も大きく拡げられ、樹齢50年ほどの今が桜の旬でしょう。
開花は4月2日頃、見ごろは4/7~4/14頃。
「山」というより「岡」と呼ぶ方がふさわしい景勝地。三角点の高さは標高112m。
平安京の中心軸「朱雀大路」の延長線上にあり、平安京造営の基準点ではないかと考られています。
この岡に立てば真南に内裏、遠く羅城門も見えたことでしょう。また、山頂に残る磐座の上では陰陽師・安倍晴明が星空の下、国の行方や安泰を占っていたことでしょう。
清少納言「枕草子」にも「岡は、船岡」と挙げています(231段)。東側には今でも雲林院というお寺もあります。その門前で車を停め「祭りの還さ」(賀茂祭の翌日、斎王 が上社から紫野の斎院に帰る行列)を見物した時の光景も描いています(38段) 。
中期以降は、船岡山から蓮台野一帯は葬送の地。岡に散在する板碑や石仏などは、その名残かもしれません。
応仁の乱では西陣の山名宗全が城塞を築き、東軍・細川勝元を迎え撃った場所。古戦場の痕跡は、中腹にある空堀によって知ることができます。
昭和初期、ラジオを共同で聞くために建てられた「ラジオ塔」や東側には織田信長を祭る建勲神社(通称「けんくん神社」 正式「たけいさお神社」)もあります。
五木寛之さんの「親鸞・完結篇」でも船岡山が舞台となり京都新聞の連続掲載を楽しみました。
足腰に自信がある方は、桜見物もかねて是非、歴史の遺構などが残るこの岡を感じてください。
日本各地、米処にはその地の水と風土に育むまれた銘酒が数多くあります。
京都にも伏見を中心に著名な酒蔵が多く集約しています。今回は京都の洛中の酒蔵のご紹介します。
「松井酒造」
江戸時代(享保11年)創業で、左京区吉田の蔵元。錦々と約300年。
代表銘柄「富士千歳」。
「佐々木酒造」
1893年(明治26年)創業で、上京区日暮通椹木町の蔵元。代表銘柄「聚楽第」。
また、大徳寺門前に店を構える酒屋さんにこの酒蔵が仕込んだ大吟醸、大仙院・尾関和尚さまが命名した「雪紫」も美酒。俳優・佐々木蔵之介さんの実家。
ウイスキーも世界を凌駕。日本人の繊細な質へのこだわりと高度な技術の賜物。これを成し遂げられるのは、何よりも日本人の厳しい舌や食文化のこだわりがあると云われています。
今宵もクールJAPANに乾杯!
地元の酒を地元の食材を肴にして一献するのがやはり一番でしょう。
「ふるさと納税」で銘酒を探すのも楽しみの一つとなりました。
鮒ずしは滋賀・琵琶湖を代表する郷土料理。チーズのような味わいがある自然発酵食品。
平安時代からある食品とも云われ、戦国武将・浅井長政や明智光秀なども好んで食べたということです。
独特な匂いが苦手の方もいますが、日本酒、白ワイン、モルトウィスキーなどの肴には絶品。もちろん、上等のものに限ります。
お茶(ぶぶ)漬けで食べるのもおいしいいです。
整腸作用もあり、昔から「お腹を壊したら鮒ずしを食べろ」と言われています。
これからも、日本伝統の食文化を守っていきたいものです。
市内の桜の満開をおよそ一週間ほど先んじて早く告げる「京都御苑近衛邸跡」の桜。
滝の水ような糸のような見事な桜です。
「近衛家」は、鎌倉時代に成立した藤原氏嫡流で公家の家格の頂点に立った五家(近衛家・九条家・二条家・一条家・鷹司(たかつかさ) 家)の一つ。
同志社今出川キャンパスの向かい京都御苑北側の「今出川御門」の近くです。
嵯峨の釈迦堂で知られる浄土宗の古刹・清凉寺。
鎌倉時代、円覚上人が庶民に仏法を説くため始めたと伝わる狂言「嵯峨大念仏」(4月第1日曜日と第2土・日曜日開催)。壬生寺、千本閻魔堂とともに京の三大念仏狂言の一つ。
このお寺には石碑が2つあります。
「小野篁」
京都では著名人である平安時代前期の政治家・学者・歌人の肩書きを持つスーパースター小野篁(おののたかむら)。彼は昼間朝廷に仕え、夜間は東山の六道珍皇寺の井戸から冥界へ行き、閻魔大王の臣として亡者の裁判を担当、翌朝、福正(生)寺(ふくしょうじ・清凉寺敷地内)にあった井戸からこの世へ戻ることを日課としていたという伝説。この井戸の跡に建つ碑が「生六道」。
「豊臣秀頼」
豊臣秀頼公の頭蓋骨(大阪城から出土)が眠る「首塚」。首塚の脇には大坂の陣諸霊供養塔も並べて造られています。
また、観光の方にはご賞味できないかもしれませんが、近くにある嵯峨豆腐・森嘉さんのお豆腐、飛龍頭(ひろうす)やお揚げさんは美味。
実相院。洛北の地にある単立のお寺。冬は比叡おろしがあり、底冷えする厳しい環境ですが、その分、春から秋にかけては自然の息吹を感じることができます。
池泉回遊式庭園にある池には、モリアオガエルが生息、梅雨の時期に産卵することでも有名です。
枯山水庭園の八重紅枝垂れ桜が、これから見ごろとなります。
妙満寺。岩倉の西に佇む顕本法華宗の総本山。本坊の「雪の庭」は、俳諧(俳句)の祖、松永貞徳の造園。冠雪の比叡山を借景とした雪景色は見事ですが、これからの新緑とツツジも映えるお庭です。
圓通寺。妙満寺の近くの幡枝(はたえだ)にあるお寺(臨済宗妙心寺派)。同じく比叡山借景庭園で有名。江戸時代初期の後水尾天皇が造営された幡枝離宮のあと地。
岩倉は、特に冬が厳しい分、新緑と紅葉が特に映えるところで、床を鏡にしたてた新緑や紅葉は侘び寂びの世界です。
蓮華寺、三千院、法泉院。いずれも天台宗のお寺。
若狭・小浜の魚介類を京の都に運搬してきた道・鯖街道沿いの桜を楽しみながら北へ、大原の里まで訪づれました。
宝泉院では、門をくぐると樹齢七百年とされる五葉松が目の前に佇みます。このお寺は、関ヶ原の合戦の前に徳川の重臣の鳥居元忠らが自刃した伏見城の遺構が「血天井」として供養されています。
(ご参考)
「血天井」として供養するお寺。
徳川家康への忠臣への証・血痕や生々しい最期の跡が残る廊下の板。
・三十三間堂・養源院(浄土真宗):浅井、豊臣、徳川の供養寺
・鷹峰・源光庵(曹洞宗):仏の意「迷いの窓」「悟りの窓」
・西賀茂・正伝寺(臨済宗南禅寺派):比叡山借景
退蔵院。臨済宗大本山妙心寺の塔頭。
退蔵院・余香苑の入り口にある枝垂れ桜。「そうだ京都に行こう」のキャンペーンにも取り上げられた桜。
また、余香苑は1963年(昭和38年)から3年の月日を費やして造園家の中根金作が作庭した昭和を代表する名園。
一方、方丈の西にある枯山水の「元信用の庭」は室町時代の絵師、狩野元信の最後の作品と云われています。残念ながら普段は方丈の横からしか鑑賞できませんが、機会があれば、方丈の襖を開放して見たいものです。
この寺の副住職、英語にも長け「京都観光おもてなし大使」として京都伝統文化の継承、維持に力を注いでいます。特に、京都造形芸術大を出られた若手女性絵師と共に、同寺の襖絵をバージョン・アップする企画に携わっています。この絵師、禅寺に住み込みで修行もしながらの作業で、今年中には完成、お披露目予定。
今年のゴーデンウィークも終盤です。今回は「キョウハク」に立ち寄りました。
旧帝国京都博物館の「明治古都館」(本館)と2013年に竣工した「平成知新館」があります。本館は特別展示館として利用され、平成知新館は平常展示館として利用されています。特別展が年に数回行われます。
<現在開催の特別展>
臨済禅師1150年 白隠禅師250年遠諱記念 禅ー心をかたちにー
2016年4月12日(火)~5月22日(日) *月曜日は休館
一生に一度の遠諱(遠忌)のための特別展です。神社仏閣の拝観の際に是非、お立ち寄りください。
白隠慧鶴禅師の墨蹟 「直指人心 見性成仏」
真理は自己の心のなかにこそ発見でき、真理であるその自己の本性をみるならば、仏となることができると、誰もが仏になる可能性(仏性)を問いただすもの。
禅寺の庭を背筋を伸ばし、しばし静謐(せいひつ)な心持ちで眺めることで、心の中で「円相」(禅の教えの全て)を見つめることにつがるかもしれません。
様々な情報が行き交うデジタル化の時代こそ、「吾唯知足」(われただたるをしる)の心で自己を見つめる時間はとても貴重で贅沢なひとときかと存じます。
先達からの墨蹟や禅画、師匠からの禅問答は、自らの心に問いかけられ、それに答える会話です。楽しみましょ!
”えんそう”。「空・風・火・水・地」世を構成する五つの要素。この五つの要素を一筆で書くと円になるといいます。つまり、森羅万象の姿、形を最も簡略に描いたもの。この円はまた、完全無欠の円、角のとれた円満の円の意味を持ちます。
お客様と観光案内でお寺を巡っていますとよく別の観光をされている方から、道案内などを尋ねられることがあります。
~先日も一休禅師、一休さんで有名な大徳寺境内でのひとこま~
>大徳寺のお寺に行きたいのですがどこでしょうか?
初めてのご質問でもなく慣れたものですし、また京のいけずでもありませんので、私からは「どこのお寺でしょうか?」と尋ねることにしています。
>どこの・・・エ~と高い桐と書くお寺・・・
はい、細川ガラシャの「こうとういん」ですね。竹やぶが見える参道を左に行って、すぐ右側に入り口がありますよ。
>ありがとうございます。
大本山などのお寺は「塔頭」(たっちゅう)と言われる個別のお寺で構成されています。この塔頭というのは元々、高僧のお墓のことでしたが、その近くに小庵を建て弟子たちがお墓をを守ってきました。
年月を経るとともに、それらの小庵が明治以降にお寺として独立、今日に至っています。
ご案内するお客様にはこのようなお話をしています。
また、こんなこともありました。京都駅前からのお客様が「京都議定書までお願いします」と言ってご乗車されました。
「京都議定書」は、1997年に京都で開催され会議に、世界各国から多くの関係者が参加され、先進国の二酸化などの排出削減の数値目標などを定めました。
もちろん宝ヶ池の「京都国際会議場」までご案内しました。
あるいは京都在住の政界や経済界などで活躍される方の中には、「○○邸までやってくれ」という御仁もおられました。
地方出身のタクシードライバーは、京都は大変なところかもしれませんね。
いずれも相手様の思いを察することも観光タクシーのお勤めの一つです。
龍安寺境内にある西源院は塔頭、ただし、現在は湯どうふ屋さん。
名物の七草湯豆腐は、しいたけ、にんじんなどの野菜と生麩などの具が入ったもので、お一人1500円。お庭を眺めながら料理が頂けます。
【禅寺での主なお食事処】
・大徳寺塔頭大慈院 「精進鉄鉢料理(てっぱちりょうり)・泉仙」
・妙心寺 御用達「精進料理・阿じろ」
・東福寺塔頭天得院 「精進料理・矢尾治」
・黄檗宗大本山万萬福寺 「普茶料理(ふちゃりょうり)」
禅の修業は、 日常生活にある(行住坐臥(ぎょうじゅうざが))
・行(活動すること)
・住(立ち止まってみること)
・座(座ること)
・臥(寝る、横になること)
すべてにおいて自己の心を知る修行の中に自己本来の仏性を明らめることを求めるもの。
従って、食事を作ること同様に食べることも大切なこととされ、厳しい規矩(きく)(規則)「五観の偈」が定められています。
私ども「煩悩具足の凡夫」はせめて「いただきます」の感謝の心で、お食事を楽しみましょ。(合掌)
苔寺。正式名は臨済宗西芳寺(さいほうじ)。嵯峨天龍寺の境外塔頭。山号は洪隠山。本尊は阿弥陀如来さま、開山は行基と伝え、中興開山は夢窓疎石。世界遺産に登録されています。
お奨めは初夏から梅雨明けの雨上がりの翌日、苔が特に映えます。
このお寺は1977年から一般拝観を中止し、事前申し込み制となり、かつ拝観に際しては、原則、写経などの行事参加が条件となりました。
拝観料はお一人3,000円とちょっとお高いですが、ご住職さんの説法・般若心経の唱和や写経を本尊に永久奉納いただけることから、お布施の意味合いがあります。
いわゆる「観光寺」の風潮がある中で、同寺のスタンスは同感できる方も多いものと思います。
最近は海外のお客様も多いと伺っています。日本人が感じる侘び寂びの世界感をどのように理解してもらえるか、難しさの中に面白さがあります。
日頃からお世話になっております。
Nobusanこと永田です。
この度、ご案内するお車をお客様ニーズに対応するため「トヨタ・アルファード」に変更いたしました。
安全性・快適性についても一段とアップしました。
ハイグレードワゴンで車内でも従来より増して快適なお時間をお過ごしいただけるものと思います。
また、旅行カバン、スーツケースなどお荷物などのスペースも拡がります。
ご家族旅行~ご接待まで幅広く京都観光・奈良観光・琵琶湖旅行などにご利用をお待ちしております。
お客様6名様までご乗車可能、貸切料金1時間6,100円(詳細はこちら)となります。
今後とも引き続きご愛顧のほど、何卒宜しくお願い申し上げます。
京都観光タクシー運転担当 & 英語通訳案内士
(観光庁認定 英語案内ガイド)
永 田 信 明 Nobuaki Nagata
甘樫丘(あまかしのおか・奈良県高市郡明日香村)。飛鳥一円が眺望できる標高148m、東西数百m、南北1kmほど広がる丘陵。
この地は古くは日本書紀などにも記述、誓盟の神(甘樫坐神社:あまかしにいます)が鎮座し允恭天皇(いんぎょう)の時に盟神探湯(くかたち:神判)が行われた地。大化の改新以前には蘇我蝦夷(そがのえみし)、入鹿(いるか)父子が邸宅を構えた所だとも云われています。(2007年2月、東麓遺跡に7世紀前半~中頃の建物跡を発見)
「神なび」として神の宿る山とされ信仰された場所でもありました。古代から倭の国の神秘の地でした。また、仏教伝来の地として、華やかな文化の花を開かせた都でした。
今でもその眺めはのどかです。
酬恩庵(しゅうおんあん)。臨済宗大徳寺派。枯山水の石庭、一休宗純(一休さん)の木像のほか、「一休寺納豆」でも有名。「一休寺」とも呼ばれ、多くの人が訪づてれいます。
梅雨の今、沙羅双樹(夏椿)がお庭に咲いていました。
平家物語・「祇園精舎」の冒頭部分は次の一節から始まります。
祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。
沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。
おごれる人も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし
たけき者も遂にはほろびぬ、ひとへに風の前の塵に同じ。
晩年、一休さんは、大本山・大徳寺の「徳禅寺」住持となったものの、このお寺から約30キロの道のりを輿で通っていました。方丈に奉られている一休肖像の隣の部屋には愛用したとても小さな輿も置かれています。
大徳寺に住まわなかった理由は定かではありませんが、紫衣(高僧の証)を纏う権威の世界の居心地悪さや若き盲女の旅芸人・森女との晩年の水入らずの生活を何よりも楽しんでいたとのことです。
「世の中は起きて稼いで寝て食って後は死ぬを待つばかりなり」の名言や、お正月には竹ざおの先に髑髏を括り付け、「正月は冥土の旅の一里塚、めでたくもあり、めでたくもなし 御用心!、御用心!」といって町中を歩き回った奇行を通じて、トンチに富んだ言動で世の現実の中にある「本質」を突きつけたお坊さんでした。
若き頃に自殺も決意したこともあるこの禅宗の名僧の思想には、世間の常識を超えることが悟りを開く一歩というものだったのかもしれません。
このお寺で88歳の生涯(1394-1481)を閉じる際には、「死にとうない」と述べたと云われています。 合掌
法金剛院(ほうこんごういん)。花園妙心寺近くにある律宗のお寺。この寺の起こりは古く平安時代の初めで、その後、大治5年(1130)に鳥羽天皇の中宮待賢門院(たいけんもんいん)が都の西方に極楽浄土を求めて壮麗な伽藍を建立、法金剛院と号したのが始まりです。
平安後期の定朝様(じょうちょうよう)の阿弥陀像や金箔が貼られていたことから金目(かなめ)地蔵と呼ばれる木造地蔵菩薩坐像を安置。お地蔵さまは通常非公開ですが毎月23日に法要が営まれます。ご参加は自由。
極楽浄土に咲く花と云われる蓮の花で有名なお寺。
特別名勝の回廊式庭園では、7月上旬~8月初旬が見ごろ。この期間、早朝から開門して観蓮客を喜ばせています。早朝のご参拝がお奨めです。
早くも蓮が咲きはじめていました。
夏越の祓の行事「茅(ち)の輪くぐり」。
年二回、6月(夏越の大祓)と12月晦日(師走の大祓)に行う日本古来の神事。茅の輪をくぐって、半年間の汚れを祓い清めて無病息災を祈願する行事。
京都の神社でも、6月30日夕暮に茅の輪をくぐり、身を清めます。
茅の輪くぐりの作法、
「水無月の夏越の祓する人は千歳の命延というなり」
と唱えながら、先ず左足から踏み入れ 、左回り → 右回り → 左回り・・・・と、「∞」の字を描くように 3度くぐります。
皆で回るのでご安心。
その後は、和菓子の水無月(みなづき)を食べる習慣があります。
水無月には、シンプルな白ういろう、抹茶、黒糖があります。氷が貴重だった頃、氷のかけらをかたどった三角形の和菓子が作られるようになったのが始まりとか、 また、上に飾る小豆は、厄除けの意味があるそうです。
京都では毎年、氏子の担当役には、参拝後に水無月が振舞われる神社が多いようです。
今年は祇園祭前祭(さきまつり)の山鉾巡行(7月17日)の翌日に梅雨が明けました。例年、この時期に雷がなり、通り雨の後、梅雨が明ける京都です。
後祭(あとまつり)の山鉾巡行は7月24日。
コンチキチンの祇園囃子が鳴り響くお祭りの後、8月には大文字・五山の送り火、松上げなど火の神さま、仏さまの行事が待っています。
これからは涼を求めた観光スポットや早朝からの観光もお奨めです。
Nobusanこと
永 田 信 明 Nobuaki Nagata
京都では立秋とは名ばかりの猛暑が続きますが、いかがお過ごしでしょうか。
まもなく、お盆、お精霊迎いと送りの鐘を鳴らします。お精霊送りの16日は五山の送り火です。
お盆の後の21日は、東寺の弘法さん。「古道具屋」「古着屋」「植木」などの露店が朝早くから並びます。8月の弘法さんは残暑も厳しいこともあり、例年、人出は少ないようです。
是非、まだ涼しい午前中にお立ち寄りください。
露店の多くは「お得な掘り出し物」を扱っていますが、稀にキャッチセールスのような商売をしている人もいますので、吹っかけらたお高い品をつかまらされることにもなりかねませんので、くれぐれもお気を付けつつ、お楽しみください。
9月中旬までは東門にある池の蓮の花がきれいに咲いているものと思います。蓮の花は早朝からがお奨めです。
なお、東寺の開門時間は早朝の午前5時、拝観時間は8時半で音楽が流れます。
平成二十八年 立秋
Nobusanこと
永 田 信 明 Nobuaki Nagata
京都御所にある京都迎賓館は純和風の趣で、数寄屋大工や蒔絵など伝統的技能を多用し、大小高低ある建物や日本庭園を取り囲むように設計されているのが特徴です。
大臣会合や立礼式(りゅうれいしき)などに使用される「夕映の間」や宮中晩餐方式の「藤の間」など、伝統と格式のある日本の「おもてなし」の真骨頂を垣間見ることができます。
天皇さんや大統領の気分とは言いませんが、束の間の大臣、大使閣下の気分にはつかれることでしょう。
このような施設を継続して守っていくことが、伝統文化を維持することになります。
※2016年7月から通年公開中。
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