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今熊野観音寺の晩秋

今熊野観音寺。東山三十六峰の今熊野山麓に位置。泉涌寺の塔頭の一つで真言宗泉涌寺派、ご本尊は十一面観世音菩薩さま。

今熊野は古くより貴人の葬所の地で、また、平安時代には観音霊場として栄えた聖地。熊野権現出現の伝説地です。 

頭痛、智恵授け、ぼけ封じ(認知症予防)の「頭の観音さん」として知られています。

 

また、“いとをかし” 清少納言ゆかりの地で、かつて清少納言の父の邸宅がこの付近にあったと云われ、清少納言も定子皇后が崩御後に晩年を過ごしたという説もあります。「秋は夕暮れ」と枕草子に綴った清少納言は、今熊野観音寺の晩秋の紅葉狩りに何を思ったでしょうか?

 

お砂踏法要では堂内に四国霊場八十八ヶ所の砂がそれぞれ袋に入れて敷かれ、それを踏んでお参り、巡拝する。

四国お遍路さんが出来ない人などを中心に多くの参拝者で賑わい、「参拝の証」を授与され、八十八ヶ所霊場を巡ったのと同じ功徳を積むことができるお寺です。