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松花堂庭園の初夏

「松花堂庭園」。京都府指定文化財の茶室があり、関西有数の「侘び寂び」の美しい日本庭園で国の名勝に指定。また、美術館や松花堂弁当を考案した京都吉兆も併設しており、松花堂弁当発祥の地でもあります。

この松花堂というのは人の名前で、この近くにある男山・石清水八幡宮の寺坊の一つ「滝本坊(たきのもとぼう)」の住職を務めた松花堂昭乗(しょうかどうしょうじょう)のこと。

江戸時代初期、寛永年間に活躍した昭乗は、僧として最高の位である阿闍梨(あじゃり)の位にまで上り、近衛信尹(このえのぶただ)、本阿弥光悦(ほんあみこうえつ)と共に、「寛永の三筆」と評された書の達人で、書画や和歌、茶の湯にも通じた一流の文化人でした。