赤山禅院。京都御所から見て表鬼門の方角(東北)に当たるため、方除けの神として古来信仰を集めています。
拝殿の屋根の上には御所の東北角・猿ヶ辻の猿と対峙して、御幣と鈴を持った猿が籠の中に安置されています。
明治時代の神仏分離令の後も神仏習合の形を残したまま現在に至っているお寺です。
比叡山延暦寺の千日回峰行との関係があるお寺で、100日の間、比叡山から雲母坂(きららざか)を登降する「赤山苦行」と称する荒行があり、赤山大明神に対して花を供するための修行です。
東山の麓にあるため、夕暮れ時がきれいです。
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●赤山禅院(せきざんぜんいん)。天台宗で延暦寺の別院の一つ。
●ご本尊は泰山府君(赤山大明神)さま。