『上杉景勝・直江兼続屋敷跡碑』。
豊臣秀吉の聚楽城時代、全国の大名が聚楽城のそばに結集し武家屋敷を構えていました。この場所は二条城の上に位置する上京区黒門通一条上る西側の弾正町。地名の由来は、景勝の官位によります。
上杉景勝は、豊臣政権の五大老の一人。上杉謙信公を家祖とする上杉家2代目で出羽米沢藩初代藩主。
一方、直江兼続は『愛』の字の兜の前立を付け戦ったと伝わる景勝の右腕の名参謀。景勝は5歳年上で、両者は主従の関係というより兄弟のような仲、謙信の下で『義』の精神を学び成長したと云われています。
ちなみに直江兼続の墓は米沢の松岬神社、曹洞宗林泉寺、そして京都の臨済宗妙心寺北門にある隣華院。
この石碑から西には、俳優・佐々木蔵之介のご実家の「佐々木酒造」があります。洛中に現存する唯一の蔵元となります。
これからが新酒『聚楽第』の仕込みの季節です。
京は歴史がある分、洛中の街角には多くの石碑もあります。古いものから新しいものまで様々な石碑に遭遇できるます。
小春日和の中、のんびり散策するのも楽しいです。