橘寺(たちばなでら)。創建年代不詳ですが、聖徳太子誕生の地と云われ、太子建立の7カ寺の一つ。8世紀には66もの堂宇が立ち並ぶ大寺院で四天王寺式伽藍配置をとっていたと云われますが、現在は江戸期に再建された本堂(太子殿)など、わずかな諸堂を残すのみとなっています。
川原寺(かわらでら)。日本最古の大仏「飛鳥大仏」や広大な敷地を誇った飛鳥寺と肩を並べるその広大なお寺のはずですが、このお寺に限っては一切その記載が無く、また室町時代末期に焼失して以降完全に廃寺となったために寺伝も残されておらず、創建目的や発願者は誰であるのかなど、全く知ることができない、当時の大寺としては実に不思議なお寺のようです。
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●橘寺(正式:仏頭山上宮皇院菩提寺(ぶっとうざんじょうぐうこういんぼだいじ))
●ご本尊:聖徳太子・如意輪観音さま
●新西国三十三箇所第10番札所
※聖徳太子建立七大寺(徳太子建立の伝承のある七つの寺)
1. 法隆寺(斑鳩寺)(生駒郡斑鳩町)聖徳宗の総本山
2 .広隆寺(蜂丘寺)(京都太秦)真言宗系単立
3. 法起寺(池後寺、尼寺)(生駒郡斑鳩町)聖徳宗
4. 四天王寺(大阪四天王寺)和宗の総本山
5. 中宮寺(尼寺)(生駒郡斑鳩町)聖徳宗
6. 橘寺(聖徳太子生誕地)(明日香村)天台宗
7. 葛木寺(尼寺)(橿原和田町)
●川原寺
●歴史上、記録が残っていない幻の大寺