祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり・・・(平家物語にも登場する梵鐘)。その役割は本来、時を知らせることであり、心地よい重低音を響かせます。
でも、現代は受難の時代とか。お寺の周辺の住民からは、早朝の時を告げる音に対する苦情もあるとのこと。
大みそかの108回は別として、梵鐘の音も、単に雑音や騒音に聴こえる現代の日本人の少し病んだ心の現われとなっていることか。虫の音色が雑音にしか感じないと云われる欧米人。
日本人が持つ自然に溶け込むことができる感性が失われるのないよう心の持ちようを古き良き昔に戻すことも大切な気がします。
正確に時を刻む電波時計、一方、今の季節はまだ夜明前に鳴る梵鐘を突く鐘の音。どちらの時に徳があるかは、心の持ちようです。合掌