奈良豆比古神社(ならつひこじんじゃ)。奈良市(奈良きたまち)。
ここの御神木は樹齢1000年以上の楠木(天然記念物)。飛鳥時代に華咲いたおおらかな白鳳文化の頃に芽吹いたと云われています。
御神木は万物の神が天から降りてきて、そこに宿る「依り代(しろ)」のこと。
雷や戦などの災害から逃れてきた御神木には巨木が多いですが、京都の巨木では新熊野神社(いまくまのじんじゃ)の御神木「樟」(クスノキ)や花背峰定寺の奥にある御神木「三本杉」、片波川源流「伏条台杉」などがあります。
<昔から無闇に伐採すると祟り>
西大路八条には平清盛八条殿跡の碑がある「若一神社」があります。ここの楠木の巨木を切ろうとすると清盛公の祟りがあり、市電を通すときも迂回したと云います。市電が廃止された現在でも西大路通南行はこの部分だけ蛇行していますので、くれぐれもお気をつけください。
同じ場所で大きくなるまで、先祖代々、皆に累々と見守られながら、そして大きく育った巨木は、やはり神秘そのもの。とても強いパワーが宿っています。
その手や体で霊気やパワーを感じ取ってください。