法然院。浄土宗系単立の名刹。法然上人が弟子住蓮・安楽とともに六時礼讃(念仏三昧行)を勤めた旧跡。本尊は阿弥陀如来坐像、法然上人立像なども安置。方丈襖絵(重文)は、狩野光信筆。
茅葺の山門をくぐり砂盛の浄域を通ると空気も変わる感覚があります。そして、池泉の脇にある手水の散華のおもてなしに癒され、池泉には洛中名水の一つ「善気水」も湧き、気を感じます。また、墓地には京都をことのほか愛した谷崎潤一郎や河上肇、福井健一などの仏さまも静かに眠っています。
昨今、都会を中心としてお寺や僧侶はお弔いの儀式ビジネスの色を強める中、梶田住職さんは芸術家の発表の場やシンポジウムの会場としてお寺を開放し、より身近な寺づくり(法然院サンガ)を行っているお坊さま。
お寺が地域に溶け込む街に住む人たちの心の幸福度は高いという不思議な徳があるようです。
法然院は、東山の裾野にある森の豊かさの象徴、ムササビも棲む魅力的なお寺です。