何故か「紫式部」と「小野篁」のお墓が並んで置かれています。島津製作所の紫野工場敷地の一角(北大路堀川下る)。
平安時代の著名人として、枕草子の「清少納言」、源氏物語の「紫式部」、摩訶不思議の「小野篁」(おののたかむら)や日本史上屈指の陰陽師「安倍晴明」(あべのせいめい)等々が挙げられます。
これらの方々が生きた史跡や逸話が数多くありますが、 紫式部が晩年を過したとされる「雲林院」(臨済宗大徳寺派)は、このお墓の西に残っています。墓建立の経緯は不明とされていますが、少なくとも室町時代には存在していたと云えられています。
墓所もかつては雲林院境内に含まれていたとみられ、雲林院は源氏物語第10帖「賢木(さかき)」の巻にも登場していますので、何らかの縁があったことかと想像できます。
京都駅伝では、この前がコースとなっていますが、命のバトンタッチも同じです。東日本大震災から6年、京都のお寺でも七回忌法要が行われました。自身を犠牲にして誰かを助けた人がいなければ、今はないことを心から感謝したいと思います。合掌。