喫茶去と和菓子御用達

喫茶去(「どうぞお茶でも召し上がれ」)のおもてなしの世界がお寺にはあります。そして、お茶には和生菓子も欠かせません。お寺の界隈には、必ず和菓子屋さんの看板があり、お寺に相応しい生菓子をご贔屓の和菓子屋さんに注文、中にはオリジナル和菓子として、境内で販売しているお寺もあります。

 

そんな和菓子屋さんの一つが西陣の「千本玉壽軒」さん。「本家玉壽軒」から昭和13年に暖簾分け、現在二代目。本家創業は慶応元年(1865年)に対し、まだまだ歴史は浅いですが、先代は本家玉壽軒で修業を積んだ職人で本家の娘さんと結ばれ、本家玉壽軒が以前あったこの場所で創業したとのこと。

金閣寺、仁和寺、大覚寺と格式あるお寺の御用達。ここの銘菓は、先代が考案した羽二重餅でごまの餡を包んだ「西陣風味」。西陣織の反物をイメージしたもの。お休みは水曜日。

 

対面販売ではない和菓子屋さんは、なかなか入りづらいところもありますが、一見さんお断りではありませんので、観光客の方も気軽にお立ち寄りください。