下鴨神社の下に位置する「旧三井家下鴨別邸」(左京区下鴨宮河町)。平成23年(2011)、国の重要文化財に指定。
三井家は京都で養蚕の神「木嶋神社」(太秦)を信仰、顕名霊社として勧請し、神社内に社殿を設けていました。その後、顕名霊社は明治42年、三井家の遠祖・三井高安の300年忌に際し、現在の下鴨の地に遷座され、三井家は宿舎や茶室の新築・移築を進めるなど、明治期から大正期にかけての歴史建造物として整備されてきた日本の最高峰の文化価値もある建造物。
財閥は解体後は、顕名霊社は三井総領家の油小路邸に移され、下鴨別邸は昭和24年(1949)に国有化、隣接する京都家庭裁判所の所長舎として平成19年(2007)まで使われたものを、今回、整備の上、この秋、特別公開中。