甘樫丘(あまかしのおか・奈良県高市郡明日香村)。飛鳥一円が眺望できる標高148m、東西数百m、南北1kmほど広がる丘陵。
この地は古くは日本書紀などにも記述、誓盟の神(甘樫坐神社:あまかしにいます)が鎮座し允恭天皇(いんぎょう)の時に盟神探湯(くかたち:神判)が行われた地。大化の改新以前には蘇我蝦夷(そがのえみし)、入鹿(いるか)父子が邸宅を構えた所だとも云われています。(2007年2月、東麓遺跡に7世紀前半~中頃の建物跡を発見)
「神なび」として神の宿る山とされ信仰された場所でもありました。古代から倭の国の神秘の地でした。また、仏教伝来の地として、華やかな文化の花を開かせた都でした。
今でもその眺めはのどかです。