今年のゴーデンウィークも終盤です。今回は「キョウハク」に立ち寄りました。
旧帝国京都博物館の「明治古都館」(本館)と2013年に竣工した「平成知新館」があります。本館は特別展示館として利用され、平成知新館は平常展示館として利用されています。特別展が年に数回行われます。
<現在開催の特別展>
臨済禅師1150年 白隠禅師250年遠諱記念 禅ー心をかたちにー
2016年4月12日(火)~5月22日(日) *月曜日は休館
一生に一度の遠諱(遠忌)のための特別展です。神社仏閣の拝観の際に是非、お立ち寄りください。
白隠慧鶴禅師の墨蹟 「直指人心 見性成仏」
真理は自己の心のなかにこそ発見でき、真理であるその自己の本性をみるならば、仏となることができると、誰もが仏になる可能性(仏性)を問いただすもの。
禅寺の庭を背筋を伸ばし、しばし静謐(せいひつ)な心持ちで眺めることで、心の中で「円相」(禅の教えの全て)を見つめることにつがるかもしれません。
様々な情報が行き交うデジタル化の時代こそ、「吾唯知足」(われただたるをしる)の心で自己を見つめる時間はとても貴重で贅沢なひとときかと存じます。
先達からの墨蹟や禅画、師匠からの禅問答は、自らの心に問いかけられ、それに答える会話です。楽しみましょ!
”えんそう”。「空・風・火・水・地」世を構成する五つの要素。この五つの要素を一筆で書くと円になるといいます。つまり、森羅万象の姿、形を最も簡略に描いたもの。この円はまた、完全無欠の円、角のとれた円満の円の意味を持ちます。